DVD「HYBRID PHONON」/ 平沢進,核P-MODEL

 ライブから二年半経ってようやく出ましたDVD。編集作業自体は去年の夏頃には大体終えていたんですけどね。
 それはともかくとして今回は有島さんチームによるカメラワークが素晴らしく、舞台演出と照明の肝な部分とオーディエンスの盛り上がりをバッチリ収めてくださったおかげで、編集作業も楽しく行うことが出来ました。

 ステージ上のLEDパネルへ映す映像作りに関しては、インタラ(※インタラクティブライブ)とはまた違う仕掛けの面白さがありました。
 インタラの場合はストーリー重視で、とにかく短期間で画を作り込まないと話が成立しないからそっちに注力しがち、というかそれしか出来なくなってしまうんです。
 だけど今回は文字・単純な形体・断片的なイメージなどを曲に合わせ繋いでいく手法。これらは動きや表示の工夫で遊べる要素が多く、VJまたは視覚エフェクトのようなノリで作業できたので。
 といっても実質2週間くらいしか制作時間がなかった為、色々もうちょっと作り込みたかった部分もありますし、全く勉強が足りていないなと痛感する部分もありました。

 あの火花や水飛沫、諸々の映像は楽曲に自動で同期しているわけではなく、僕がVJツールを使って音を聴きながら映し出しているんです。しかし配線や機材の都合により、ボタンを押してから0.3~0.5秒遅れてステージ上のパネルへ表示されるという。
 つまりピッタリのタイミングでボタンを押すと間に合わない。半拍くらいちょっと早めにボタン押すと良い。
 この遅延はライブやコンサート会場で映像を操る人にとっては織り込み済みの話なんですけど、僕普段はこういう仕事をやらないので、ええ……慣れてないと案外難しいですねこれ……失敗したらカッコ悪いし……
 初日の会場リハーサル中に必死こいて練習しました。
 それでなんとか慣れてきたかな、ってところに前奏や間奏の長さが打ち合わせと違う曲が出てくる。
 ちょっとおおお!変更したなら言ってくださいよ!!!
 (といいながら映像を作り直す本番前)

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です