2011年1月13,14日に行われた平沢進ライブ「東京異次弦空洞」DVDの映像監督・編集作業を行わせていただきました。
このライブは舞台演出がバリエーションに富み、尚且つ洗練されておりサービス盛り沢山といった印象。ライブの現場とパッケージの映像は別物だけど、パッケージならではの見せ方には力を入れたつもりです。
初心者のかたにも、そこそこ廃人のかたにも見応えのあるものになっているかと思います。
惜しむらくはカメラ画質であり、照明の暗いシーンは殆ど映らない・ノイズ過多・ボヤけた画になってしまう点。開演直後は照明暗めのシーンが続くので、ちょっと。いや、かなり困ったり。CG合成や加工でだいぶ作り替えてはいるんだけど限界はありますので。
そしてこれは今回に限った事ではないけれど、いわゆる引きの画用の固定カメラやリモコンカメラの画質があまり良くないのも、気になるといえばなります。
「金星」「トビラ島」などを観ると、HD画質で撮っておけば良かったのではとも思います。後世のために。
とはいえ、今まで携わった仕事の中では一番後悔の無い仕上がりかも。
このライブの映像化を依頼してくださったケイオスユニオンと平沢さんに感謝しております。
内容についての見所を私が書くのは野暮なんですが、個人的に気に入っているのは、Rang、Neng両名の道化役を招き入れたことによりセルフパロディ的な面白さを纏った「夢みる機械」。
また「トビラ島」でのNengさんの舞踏から、シルエット状態の○村さんがスタンドマイクを設置、平沢さん再登場までのシークエンスは胸が熱くなります。ちょっとカメラ追い付いてないですけれどもそれはそれで。
そしてルクトゥン or Die~MCの平沢さんは本当に楽しそうなので、観てキュンとするがよい。